晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

新生血管といえばガンしか思いつかないんだが、あたしの肩はその新生血管だらけだった。

いやガンじゃないんだけどね。

 

長年あたためてきた腱鞘炎によって、サイトカインが「治せー治せー」とがんばり続けた結果としての新生血管あーんど神経細胞、があたしの右肩に張り付き、耐えがたい痛みとイライラをもたらしている。

霊視でもなんでもなく、わかる。オクノクリニックの記事をかたっぱしから読んで「あーあたし絶対これだわ」ってことは数年前からわかってた。

okuno-y-clinic.com

 

で。

その安静時に出る強烈な違和感(たぶん痛みよりも痒みよりも前のかすかな信号)によって仕事や入眠を障害される。

だけならまだましだったんだけど、こないだのGWぐらいからなんと五十肩のような、特定の動作*1によって強い痛みが出るようになり、可動域は体感7割減。

そんで嗚呼あたしはもうダメだーってんで、覚悟を決めてオクノクリニックに駆け込みましたのよ。

 

最初はドップラーエコーで当たりをつける。

でも自分では新生血管しかありえないって確信があったから、エコーなんかやらんでもええぐらいに思ってた。

でオペ当日。

造影剤を入れるとまあ綺麗なモヤモヤが出るじゃあありませんか!

計4箇所やった。

造影剤はなんともないんだが、抗生物質=塞栓物質を流したとたん物凄い痛みwwwwwそして一瞬にして消える新生血管たちwwww

 

で、カテーテルって手首から入れるんだけどカテーテルって動脈なのねあれ。知らなかったわ。10分以上止血してもらったんだけどその力も痛いのなんの。まあ動脈だし。

で止血しながら先生と会話。

 

「長年ある方は痛いっていうよりは、イライラむずむずして眠れない感じなんですよ」

「あーみなさんそうおっしゃいますね」へーやっぱそうなんだ。まともな神経じゃないからかな。

「これって自由診療ってことは、学校では教えないってことですよね?」

「そうですね」

「我々には整形外科領域ですけど、先生方は違いますよね?」

「そうですね、僕は放射線科です。あと循環器の先生とか」

「これだけエビデンスが日々たまってるのに保険診療になるにはやっぱ医師会が壁ですか。思いっきり食うじゃないですかリハビリ層とかを」

「いや、エビデンスは大量にあるんだけど、後ろ向きなんですね」

「後ろ向き?」

「前向きなエビデンス、大学病院で二重盲検やって、ってことをやらなきゃいけないんだけど、大学病院はたぶん塞栓物質がこの古典的な抗生物質を使ってる限りだめですね」

「それにしてもプライシングが絶妙ですよね、100万でも10万でもなく、30万。長年苦しんでる人ならそのぐらい投げ打って駆けつける金額ですよね」

「まあこの表参道の維持費とかありますからねえ」

 

というわけでやったはいいんだが、血管自体は瞬時に消えるけど神経細胞はもうちょっとかかるらしい。1ヶ月は様子を見ると書いてある。

エコーのとき注射もしてもらったんだけど、中身は「鎮痛剤とステロイド」ってことだった。これサリドマイドも足したらもっとキマるんじゃない?

 

塞栓物質の物理的な刺激からまだ立ち直ってない+微妙に血管が残ってる気がするんだよね。もっぺんやるかなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:右手でシートベルトを引くことができない。右手を背中に回すと尾てい骨で止まってそれ以上上がらない。右手を伸ばして駐車券を取ることができない。左肩を持つことができない=届かない。など。いまあたしは後ろ手に逮捕されて手錠かけられたら気絶する自信があるw