スゴイ本読んじゃったよ。
アメリカの毒を食らう人たち―自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増しているのか
- 作者: ロレッタシュワルツ=ノーベル,Loretta Schwartz‐Nobel,東出顕子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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予防接種で自閉症が発症しちゃうことになってる。
すべてにおいて言えることなんだけど、「昔に比べて増えた」って単なる個人の印象でしか言えないと思うのよね。データが今と同じ手法で収集されていない限り、正確に比較することはできないから。
昔はこんな事故はすくなかった、最近こんな事件が多すぎる、ってことの証明は詭弁に近くてさ、滅茶苦茶な事件や事故はいつでも沢山あるんだよね、その時々に。ただ文化文明が進化していくと、安全や危険の意味も、事件や事故の種類も発生率も違ってくるだけのことで。
と同様に、有機水銀が自閉症を誘発することを証明する有意なデータは、自閉症の現行の診断基準が設定された年から、有機水銀を抜いた予防接種が完全に普及した年までの間でなければ、収集できない。「今自閉症が明らかに増えてるんです!」とだけ言われたら、「そりゃ子供の数も増えてるし、昔より診断する機関もさせる親も増えてるだろうからね」としか言えない。
そもそも予防接種には一定のリスクがあるわけで、有機水銀が神経的に有毒なのは常識としても、どの程度でどういう障害を発生するかなんて、もう単なる個人差としかいえないよね。伝染病の大流行よりも一部の障害発生を取った結果だから、喧伝しなくても当然の成り行きじゃないかなと思う。
ところで日本だと予防接種を複数一度にやることってないと思うんだけど、それって結局データ取ってるんだよね。障害報告があったとき、特定できるように。アメリカはカクテルOKなのに、どうして追随しなかったんだろう。