晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

あたし宗教は信じないんだけど。

神もいないと思う。でもいることにしとかないと、この司教だの枢機卿だのをはじめとして、億単位の人が路頭に迷うと思うのよね。その数億の糊口を凌ぐために神はいてもいいんじゃないかとは、思う。
で作中、「神は全能だけど無慈悲じゃないか」っていう問答があって、カメルレンゴが、あなたはもちろん子供には惜しみない愛情を注ぐだろう、しかし子がスケボーをやりたいと言い出したらどうするか、許可してやり、怪我をしてもそこで学ぶことを期待するだろう、それでも神を無慈悲だと思うか?という説明をするくだりで、へーえなるほどって思っちゃった。
でもだまされちゃいけない。人生の苦難はスケボーじゃない。全然ちがう。不慮の事故や殺人事件でもし死んだら、そんなの学習も経験もない。みもふたもない。自分以外の誰が「それ」を学ぶの?自分は死んだのに?大丈夫残された我々があなたの死を教訓にしますよって?冗談じゃない。