晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

ご近所A、

ことあるごとに自分の子とうちの子を比べたがる。

例えば、

A「あらおクツ履いてるのね。サイズはいくつ?」
私「12.5かな」(実際は輸入物の7インチだったけどそれを言うとカドが立つだろうと嘘をついた)
A「あら、そんなのうちの子はもう入らないわ」(ちなみにAの子は、うちの子よりも半年遅く生まれている)

しかも後日談があって、その子が落としたクツを拾ったら見事に12.5センチだったんだな。その場にまた捨ててやったけど、あれはもしかしたら「12.5センチのクツを拾ったんですけど、お宅のお子さんはそんなのもう入らないんですよねえ?」とはっきり言って届けるべきだったのかもしれない。

またある時は、

A「あら髪切ったのね」
私「そうなの、生まれて初めてよ」(確か1歳半かそこら。薄すぎて切る必要がなかった。)
A「あら、うちの子なんか毎月切ってるわよ」

A「オムツのサイズはいくつ?」
私「先週くらいからL使ってるわ」
A「あら、うちの子なんか先月からLサイズよ」

こうやって書いていてもアホが乗り移ってきそうで怖いです。


またある時、スーツケースをタクシーから下ろしているところにたまたま通りかかり、

A「あら旅行に?」
私「そう。帰ってきたとこなんだけど」
A「どこ?」
私「台湾」
A「・・・台湾て何時間くらい?」
私「んー6時間くらいかなあ」
A「・・・6時間かー。そんな長時間、うちは無理かな」

言えよ。子連れ旅行が無理なのは時間じゃなくてカネだと言え。正直に。

そしてある日ある時、

Aの子が
「見てママのおクツ、きらきらなの」
と言った時、いつものあたしなら「あら素敵ねえ」と微笑み返すところを
「あたしのクツもキラキラよ〜」
とヴィトンのハラコのローファーについた「小さな小さな金具」を指差してやった。

とにかく競争心むき出しで見栄張りまくり。あたしには何の心当たりもない。強いて言えばAの家よりうちの方が新しくて広くてテレビのサイズも大きくてそれを伝え聞いた彼女があたしに嫉妬の炎を燃やしたのかもしれませんけど、この家、あたしの家じゃありませんから。
古い小さい家だからって馬鹿にするなって?見上げてほしいわけ?そんな薄っぺらい自慢話してると見下しちゃうよ?
社宅でよくありがちな、部長の奥さんは課長の奥さんを小間使いにするという、あれですか。先手打ったつもりですか。

このあたくしにとって自慢話が自慢話たりえるのは、借金がいくらあるのか知らないとか、駐禁とられそうになったけど演技力で逃げきったとか、モンゴル行ってヤギの乳飲んできたとか、とにかくそういうたぐいの話であって、主婦の暇と妬みと中傷が混ざって腐ったような小突き合いなんかは、軽蔑する価値すらない。