晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

ゴーヤ

ザメ子ちゃんのお口ポカンを見てるうちに、ゴーヤを思い出した。
あたくしゴーヤって大っ嫌いですのよ。
味じゃなくて。あの色といい形といい、主に形ですね、なんていうのかこう、ちびりちびりとろうそくが溶けては流れ、流れては固まり、したような、しつこくイジイジとして思い切りのない造作。長い長い時間をかけて、それで作り上げたのがこれですか、あなたはそれでいいんですか、という。
ゴーヤを初めて見た時の衝撃は、ホヤを初めて見た時のそれを上回ったかと。どっちも味なんて論外。見た目だけでもうおなかイッパイ。
なのにじっと見ちゃうんだよね。なぜ神はこれをこの形に創りたもうたのだろうか、という疑念で身動き取れなくなっちゃう。神もホヤを造るときには、まさかこれが人間になるとは思ってなくて、だからこそあんな色であんな形で、しかも動かない生物にしたんだと思う。