晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

またいっこ思い出した。

あたしは小学校の低学年の頃、家の間取りを方眼紙に描くことが趣味でした。ああでもないこうでもないと、夢を2次元に投影しては楽しんでいた。
「できた!」と母親に見せると、「玄関が北向きだ」「廊下が折れ曲がりすぎる」「階段の位置が(上下階で)合ってない」と非常に実用的なことを教えてくれたが、手放しで「ユニークな家だ」と褒めてくれたことは一度たりとしてなかった。だから当然の成り行きとして、あたしは大好きな平面図達を隠すようになった。誰にも見せないようになった。