「いまちょっと勉強したけど全然いいことなかったよ?」
出たよ委員長の名言。馬鹿につける薬はないというが本当だ!!
「いいこと?何それ」
「マンガや本みたいに面白いわけじゃないし、やったらストレス解消どころかストレスたまるし、わかるようになったところでそれがなんだって言うんだよ」
何のために勉強するか?簡単。義務だから。国民の三大義務だから。教育が欠けると残りの2つが成立しない。国家が成立しないってことだ。
まあそんな単純な構造は、説明しなくても、多分奴ぁ既にわかってる。頭では。でも理屈がわかったところで、実際問題勉強なんかしたくないというその「素直で正直で嘘偽りのないありのままの自分」がいなくなるわけじゃない。そこがキモ。本命の本題の本丸。義務を果たさで権利は使うとな。どこぞの生活保護詐取の外国人じゃないかそれじゃあ。うちは日本人だぞ!ふざけるな!!
勉強がわからないから面白くない、んじゃないんだよなあ。
勉強がわかっても結局面白くない。だから最初からそんな「無駄な」努力はしたくない。そーいうこった。
いやー、実に可哀想だ。哀れだ。哀れ過ぎて全く共感できない。こういうのを正真正銘の可哀想な人って言うんだろう。仕事が苦痛な大人は可哀想だし、勉強が嫌いな子供は可哀想だ。とにかく哀れだ。その場その時間を生きるしかないのに。と、物凄く高いところから彼らを見下ろそう。
「あんた何歳まで生きる予定なの?」
「知らない。自殺とか事故とかなければ平均寿命ぐらいは生きるんじゃないの」
「ふーん。じゃあ、学校終わって仕事選ぶとき、いいことあるかどうか即断できなきゃ仕事しないんだ。いや、ていうか勉強してこなかったような人間って、その仕事にいいことあるかどうかなんて正しく判断できるの?いやそれ以前にそんな人間て自由に仕事を選べるもんなの?で、勉強しないで、何して生きるの?24時間眠ってるわけじゃないんでしょ。毎日、そこにあるマンガだの何だの、朝食だのランチだの夕飯だの、そのお金は誰がくれるの?あと30年かそこらであたしたちいなくなるんだけど?」
「・・・」
勉強しないとどうなるかという綿密なシミュレーション系?
それが仕事だから義務だからという問答無用系?
どっちがいいんだ。デュアルがいいのか?わからん。わからんぞ。
あたしなんかフツーに
「勉強したら、知らないことわからないことがわかるようになった!わあ楽しい」
というひっじょーにおめでたい、資本主義国家における非搾取者層の鑑だから、そんな「立派な歯車として生きるべきか直観に従って死ぬべきか」なんて命題について考えたことがない。そんな命題思いついたことすらない。
こんなこと、社会のコマのひとつとして生まれたんだから考えるだけ無駄じゃないか?変人狂人扱いされて恥辱に塗れて「それでも地球は回ってるんだ」とか叫びながら孤高の餓死?嗚呼あたしはなんて善良で従順で素晴らしい市民なんだろう。
よりよく生きる義務がある。最大多数の最大幸福。
これが偽なら、税金も警察も政府も何もいらない。努力も生産もせずにただ略奪すればいい。
これが真だから、世界中の大多数の国に政府があって政治をやって教育をやってる。
「それ本当に自分が正しいと思ってるんなら、学校行って『勉強やってもいいことなんかひとつもないから寝てる方がましです』って宣言して授業全部寝てきなさいよ。正しいと信じてることなら言う相手を選んで演じるなこの卑怯者」
「はいはいわかりました~」
いいことがあればやる、なければやらない。
勉強しても(自分にとって)いいことはまったくない。
勉強する人は(いいことがあるのかどうか知らないが)勉強している。でも自分は勉強してもいいことがないとわかっているからやらない。そういうことだ。
その「いいこと」の定義は恐らく、五感と同様他覚できない。だから客観的に評価できない。つまり玉虫色。都合良すぎ。くっそー頭が痛い!