晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

結局人間なんか見た目が命。

だからあたしは、「いやんこの人頭おかしそう」っていうのを見た目で判断するしかない。明らかに汚れていてホームレスな人は、急いで歩くことなんてないからいきなり飛び出したりはしないけど注意力散漫だから巻き込みかねないし、おばかな学生が4人ほどおしゃべりに熱中していたら冗談でこづいたつもりが車道に倒れかねないし、街見学に来たおばさんたちなんかビルを見上げて小路を覗き込んで注意力ゼロで車道か歩道かの区別もついてないから、ある意味轢き殺しそうになる。
でも誰よりも何よりも怖いのは、自転車でブレーキのタイミングも覚束ないおばさん達と、自転車に子供を乗せる母親達。
だってあたし自身が、こんな人ごみを自転車で、しかも子供を乗せて自転車で、歩道や車道をしかたなく我が物顔で闊歩したことがないから。しかもそうやって自転車で走り回る友達が1人もいないから。車道にいる二輪なんかはわかっても、車道にいる自転車はワカラナイ。何考えてんのか全然わかんないからとにかくコワイ。
自転車を降りてもそういう母親達はそれとわかるし、例えば暴走車両を降りてもそういうニイチャン達はそれとわかる。彼女達は自転車を蟹股で運転できる格好しかしてないし、ニイチャンの趣味のレベルはクルマも中身も同じだから。
でーもー、何を考えてるのかまでなんて、あたしがいくら粘着質に想像してもわっかんないの。実体験も伝聞もないから。結局一体彼らが何をどう考えているのかリサーチのしようがないから。避けるのみ。避けて避けて避けまくるのみ。