晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

人に迷惑をかけたくないから、ではない。

人に恨まれたくないからではなく、(自分の子を殺したも同然な)人を恨みたくないから。
(自分にうつされた)人が苦しむだろうからではなく、(自分にうつした)人を苦しませたくなるだろうから。
あたしが死んだらあたしはもういない。あたしはもう恨まないからそれで済んじゃうけど、子が死んで親の自分が生きていくとなると、誰も恨まずに平穏にそれまで通り生きていけるかと考えただけで気が遠くなる。これも神の思し召しですからなどと観念できるもんか。一生を復讐に捧げる羽目になる。恨まれるのは厭だけど恨むのは更に厭だ。絶対に厭だ。絶対に避けたい。