晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

友人Mの子Kに聞かれた。

彼は小学4年生だ。算数は得意で国語が大の苦手。得意なはずの算数も、文章題になったとたん国語力が足をひっぱって失点するという。
K「どうしてこんなにたくさん勉強しなきゃいけないんだよ」
友人Mは母親なので、改まってこんな質問をされても受け流すことしかできない。
しかたがないのであたしが代わりに考えた。
私「色々やってみて、得手不得手がわかれば、この先どんなことをもっとやってみたいとかがわかるから、とりあえず若いうちは何でもやってみて、可能性が高そうなものを選ぶのが無難なのよ、世の中は」
K「無難って何」
私「面倒が少ないってこと。プレステやってるってだけでお金もらえるのは、テスターだけだから。デバッガだけ。自分がやりたいゲームかどうかには全然関係なく、ひたすらメチャクチャやってみろって言われる仕事がいいんだったら、毎日ゲームだけやりこんでればいいと思うけどね」
K「あーおれ一日中ゲームしてたい」
私「だったらプログラマになれば?あんた算数得意なんでしょう?絵は描けなくても、条件の評価が正確にできればプログラマで十分食べていけるわよ」
K「へーー。算数だけやってればいいんだ?」
私「それはもうちょっと後になるね。今はとりあえず、他にも役に立ちそうなことがないかどうか、うまく手をつけておきなさいよ。損するのと得をするのと、どっちがいい?」
K「得」
私「でしょう?」