晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

1)いじめ、という言葉の意味を考えてない。

(前も書いたよーな気がする)
まず、連体形*1が非常に非常によくない。
「せんせい、今日、いじめをみました」じゃ、誰が誰を虐待してたんだかわかんないじゃん!!「先生、AくんがBくんを蹴って骨折させました」「それは傷害罪ですね」ぐらいにクリアじゃなきゃいけない。
あと他にもよく見かける同義語に、「絵本の読み聞かせをしましょう」「1歳児の遊び食べについて」なんかがある。どーーしてなんでもかんでも名詞化するんだろう、って思うワケ。キショク悪い。

よく中島さんが「個を薄めて多数を濃くする」って批判してるけど、こーいうこと言うんだなって思ったのよ。「主語と目的語をぼかして個を薄めて、なるべくなるべく一般性を高めて個人を特定しない方向に持っていこうとしてる」っていう、誰が主導者でもないおかしな鎖国的集団心理っていうのかしら。それがバリバリに働いてると思う。
単なる犯罪であることを指摘しないのはなぜか。「いじめは卑怯ではずかしいこと」じゃなくて「いじめは犯罪」の間違いですよ。なぜ「いじめをしている君は、犯罪者です。警察に行ってください」と言わない。相手の良心に訴えようとしてるところが最高に頭おかしい。日本国民全員に同じ良心が備わってるとでも思うんだろうか。良心で社会を制御できるんだったら法律はいらないっつの。

*1:名詞化の目的は、内容を固定させてラベリングを容易にすることで、それぞれのケースがもつ具体性を抹殺すること。ひたすら一般化すること。個を消して集団を強調すること。みんな一緒主義の末端を担う有能なモジュール。