晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

おそらく10分は待った。

おつかいの使命を果たした彼が、ニコニコと報告するには、
「ドーナツがね、高いとこにあって取れなかったからね、となりのおばあちゃんにお願いしたんだよね」
しかし彼の両脇は、そんな高齢の女性ではなかったような。
までもこのくらいの孫がいそうな年齢といえば、そうだったかも。
「でねぇママ、ドーナツたくさん買うとね、紙のバッグじゃなくてハコになるんだよ。知ってた?ながーい箱になるんだよねぇ」
「そーなのよ100円だったんだし、もっと買って誰かのおみやげにすればよかったわねえ」
「プレゼントはハコの方がいいもんね」
「ちょっと中見てもいい?」
と袋を開けると、チョコをかけた軽めのドーナツが3つ。