晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

前半の託児最後の日の朝。

「ボクねえ、あんまりY○○○好きじゃないんだよ」
と委員長がボヤく。
「だってねえ、英語がわっかんないんだよ」
「あらだってこないだ、あたしがそこでおじさんに道聞いたとき、あたしは全然わかんなかったけど代わりにあなたが全部教えてくれたじゃない?」
「あははは!ママわかんなかったよねえ!」
「だからあたしよりあなたの方が、英語はわかってんじゃないの?」
「うーんでもねえ、○○○Aは先生が早口でむつかしーんだよう。ボク英語でなんて言ったらいいのかわかんないんだよ」
「そっかー、じゃあわかんないときはわかんないって、日本語で言えばいいのよ」
「でも先生は日本語わかんないんだよ」
「わかんなくてもいいのよ別に。怒ったら『やだよ!』って日本語で怒鳴ればいいの」
「・・・いいの?」
「別に相手に合わせてあげなくてもいいの。怒ってるってことが相手に伝われば別にタイ語でだって構わない」
ボクタイ語わかんないよ」
「だからそれはもののたとえでありまして。相手が日本語わかんないからって、相手が英語だからって、怒った時とかイヤな時まで英語で通さなくてもよろしい。言葉わかんなくても顔みれば、あなたが怒ってるのか悲しいのかぐらいはわかります」
「へーそうなんだ」