晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

神の見えざる手

というのは、条件が揃って初めて何かが発現したとき、その条件をすべて把握できない場合に遣うと効果的だ。生まれた土地や家族、先天性疾患、ガン体質、こういった条件はすべて選べない。後天的にもそうだ。事態が飲み込めても条件が飲み込めないと、人は空想する。あの時あの信号で歩いていなければ、あの時あの場所に行かなければ、あの時ああ言っていれば、何かが違っただろうと、条件を変えて空想する。
5択の設問で1つ選ぶような勉強をしているうちはいいけど、こういう条件で導き出された結果がなぜこうなのか、となると細かすぎて誰にもわからない。中島義道的に言えば「太陽に向かって地球からちょうどいい距離にいてくれてありがとう、恐竜に向かって絶滅してくれてありがとう」と感謝するようなものだということになる。