晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

体を反らして、直撃を避ける。

1㎏近く体重が落ちたような気がして、食生活を見直した。

朝昼晩と炭水化物を摂りまくったら、2週間ほどで戻った。特に夜はいつも野菜中心なのを、積極的にゴハン中心にした。ハイカーボ。満腹感が速い。

 

しかしランチは重要だ。

家計簿見たら、8月以降誰かとランチした記録がほとんどなかった。お昼も食べないで何してたかって、それはもちろん水槽。ランチ代を捧げて没頭。とにかく水槽。

それはたぶん、水槽が純粋な深淵だからということだけではなくて、委員長の人を舐めくさったあの生活態度が、あたしの副交感神経をずったずたに刺激するからだと思う。だから現実逃避。

水槽は生活態度も何も悪くない。水質が悪いならそれはあたしが悪い。ハゼもカニもヤドカリもアサリも、硝酸塩が出たからってあたしを責めたりしないし、餌くれてありがとうとも言わない。ただそこに無事でいてくれたら、それだけであたしはそこに座っていられる。でも委員長は身長以外成長してくれない。

たまたま8月にアサリを捕ってきただけ。でも水槽がなかったら家出してた気がするし、たまたま始まったものが非常に性に合ってたのは幸いだった。

 

 

読みたい本は8月に何冊か買ったきり積んだまま、まったく手が伸びない。でも水槽だけだと間が持たない。見過ぎると何かいじりたくなって、それはあんまりよくないことだったり、無駄な出費だったりする。

 

じゃあ自分の思考を浚って通り過ぎるような、何も残らない、もっとシンプルな現実逃避をしよう。と、キリングを借りてきた。


The Killing - trailer [AMC] - YouTube

とにかく暗い。話も暗いけど絵も暗い。この暗さがまたちょうどよかった。うるさいコメディなんかを見て喜ぶ気力はなかったと思う。

ただ主人公の子供や、その他大勢の子供達には辟易した。ここにもたっぷり問題児がいて、それはまるでうちの委員長を腐らせたみたいで、こういうのは親がまた更にヒドいんだろう。気が滅入る。現実から逃避できてなくない?ウチの子はあそこまでヒドくなくてよかった~、なんてとても思えない。

 

でも全部見た。最後まで見たいと思ったってことは、このドラマに思考が浚われて、少し空いたんだろうと思う。体を反らす、とカミュが書いてるのはきっとこういうことだ。