晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

新出生前診断について医師らが公開討論。

 妊婦の血液検査で胎児の染色体異常が高い精度でわかる新しい出生前診断について、東京・港区で13日、医師やダウン症の患者団体らが参加して、公開討論会「産科婦人科学会シンポジウム」が行われた。

 日本ダウン症協会・玉井邦夫理事長は「どういうDNAの人なら生まれてきていいのか」「ダウン症のことを説明する時、『残念ながらおなかの赤ちゃんは』という説明をしないでください」と話した。

 13日の討論では「新しい検査法を全ての妊婦を対象に行うことは控えるべきだ」といった意見や、「検査を受ける女性の不安や揺れ動く気持ちに十分に配慮すべき」だとして、仮に導入するにしても慎重にすべきとの意見が相次いだ。

 新しい検査を計画している国立成育医療研究センターの医師は「来年にも始まる検査はあくまで少人数を対象にした研究で、遺伝についてのカウンセリングの充実度と妊婦の満足度などの調査を行い、本格的に導入した際の基準を作りたい」と述べた。

 日本産科婦人科学会は、13日の討論を基に、来月、実施のガイドラインを発表する予定で、その後、一部の医療機関が新しい出生前診断の臨床研究を始める見込み。

 

 

 

うーん。

謎だ。謎すぎる。全然わかんない。

この検査ってさー、アメリカから来たんじゃなかったっけ。あんなにウルサイ国で、陽性が出た妊婦の何%が中絶するのかっていう、その事実がすべてを物語ってると思うんだけど。

これが残念じゃなきゃ、一体何なんだって言いたいんだろう?意味がわからない。個々が選択して検査して、個々が決断する、それだけのことじゃないんですか。

個人的にはもっと他にも色々わからないのかなーと思うんだけど。これ多分、対象がダウン症だけだからこういう議論になっちゃってるんだよね。

 

 

生殖医療が進化して野田聖子みたいな高齢でも妊娠が可能になってきたってことは単純におめでたいことなんだけど、そうすると当然野田聖子みたいにハイリスクな妊娠が増えていくわけで、それなのに遺伝子検査も胎児条項も旧態依然のまま進化しないでいたら、野田聖子みたいな母子が増えていくってことだよね。

それはそれで問題なんだけど、これのもっと深層にある大問題は「じゃあ一体誰が勤労するのか」ってことだと思うのよ。

障害者手帳プラス生活保護だけが収入源の世帯や、大黒柱が70才近いのに子がまだ義務教育なんて世帯が割と当たり前になったとして。そんな世の中で、そういう世帯に対して手厚い保護を考えるとき一番重要なのは、啓蒙活動とか人権問題とかじゃなくて、人口の何割が勤労して納税する社会なのかってことだと思うの。今不就労人口が何%なのかこれからどう推移していくのか、福祉を叫ぶ政治家の頭殴って教えてやりたい。これはただひたすら端的に、数の問題なんだってことを。

 

 

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121113/edc12111319100000-n1.htm

日本ダウン症協会の玉井邦夫理事長は講演で、「どんな子供も育てていく大変さがある」と指摘。「染色体疾患がある子供であると分かったとき『残念な結果でした』という風に伝えられる現状では、個人の多様性を認める遺伝カウンセリングにつながっていくとは思えない」と話した。

 

そりゃそうだ。どんな子供だって育児には困難がつきまとう。でもその育児が終わった時、の話だよ。国民の三大義務は残念なことにならないの?再生産が重要だって内田樹も言ってたし。