晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

そういう義母の善良な鈍感さを

もう耐え難いほど嫌いになってるあたしは、ひたすら自分に誠実であろうと心がけました。つまり世間一般の言い回しを一切排除して、感情的になることを避け、ただ事実だけを列挙した。
義「今様子はどうなの?」
私「点滴してますから脱水は治ってきてます」
義「食事はしてるの?」
私「まだです。点滴には、胃を休める意味もあるので」
義「じゃ点滴してれば食べなくていいわね」点滴の内容を知ろうともしない。
私「この点滴はただの食塩水ですから、栄養はないです」
義「じゃいつから食べられるの?いつ治るの?」それはあたしも知りたい。
私「それは個体差なのでなんともわかりません。様子を見ながらです」
義「ロタウイルスって何?風邪なの?」そもそも風邪とは何をさすのかを知らない。
私「・・・まあ、風邪といえば風邪ですが」
義「じゃ風邪ならちゃんと治るわよね?」
私「・・・多分」
義「だって薬もちゃんと飲んでるんでしょう?」どんな病気にも必ず特効薬があると信じて疑わない。
私「薬はありません。風邪の8割はウイルス性2割が細菌性なので、細菌性だったり二次感染を起こしてたりすれば、それをターゲットとする抗生物質を投与しますけど、ウイルス性は細胞膜が非自己ではないので攻撃の手段はなくて、対症療法しかありません」どうせ理解できないだろうが言葉を尽くして丁寧に説明したんだぞというポーズ。