晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

「相手の立場に立って物を考えろよ」

この言葉を言う側は、言われた側がその「相手」に何か「悪いことをしている」という暗示をかけている。
侮辱されている生徒が、侮辱する生徒の立場に立って、「人をいじめることがなぜやめられないか」を考えるとか、子に自殺された親が、子を侮辱した担任の立場に立って、「なぜ私の子を侮辱し続けたのか」を考えるとか、そういった仮定は誰も予想しないでこんな言葉を遣う。
苦しいからいじめてるんじゃない、楽しいからいじめてんです。だから「生徒の立場に立って物を考える」ってことは「なぜいじめが楽しいのか」を考えるってことです。考えてる?本当に考えてんの?考えてないでしょう?自分達が自己保身のぬるま湯に浸かりながら、他人への攻撃の是非を問うなんてご大層なこと、できるわけないでしょうよ。