晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

AME:Aide médicale de l'Etat。フランスの社会保障制度に仰天。

今朝初めて知ったんだけど、フランスは不法滞在者の医療費タダなんだって。

びっくりしたわ。今朝のBSワールドニュース、フランスF2より書き起こし。

途中から。()内は不明瞭につき推測。

 

このマリ人の若者は、重度の心臓病で、更に検査が必要です。

パリのこの診療所にくる不法滞在は、皆この制度を知っています。

「AME制度の手続きが必要ですか?」

 

AMEは、不法滞在者の診療費、薬代を100%国が負担し、公共交通機関の運賃も割引になります。しかし人工授精や(温泉)治療は払い戻しの対象外です。

制度開始以来、AMEの費用は急上昇しており、2000年には7500万ユーロでしたが、2014年には8億ユーロに達すると思われます。

利用者の数は28万人強ですが、不正利用も時々見られます。AMEを利用する目的でフランスにやってくる外国人がいるのです。

 

パリの(チエンサル)ペトリエール病院は、1年前から、感染力の強い病気にかかった患者を受け入れています。ほとんどの治療が効果のない結核にかかって、東ヨーロッパから来る人々です。このために、AMEが支払っている治療費は57人の結核患者だけのために、1360万ユーロ以上です。

 

こうした例はわずかですが、共和党の議員たちは、AMEが寛大すぎる証拠だとして次のように述べています。

「緊急を要する治療は受け入れるべきですが、治療目的でフランスに来る人々に対してはNOです。この制度は悪用されています」

共和党の(ゴアスケン)議員は、不法滞在の外国人よりも、密入国者たちに有利な制度だと批判しています。

非正規滞在者の方に、正規滞在者よりも、多くの権利を与える制度になりつつあります。不法移民の死刑執行人にはなりたくないですが、限度というものがあります」

 

しかし、実際のところこの制度の廃止は、国にとって高くつくのではないでしょうか。

AMEがなければ彼らは予防接種を受けません。病気になっても死ぬのを放っておけませんから、病院で治療しなければならず、そうなるともっとずっと費用がかかってしまいます。

()にとって、AMEは、原則に関わることです。

社会党(国民議会議員団長)です「この論争は恥ずべきものです。コストの急増が問題視されていますが、我が国の状況からして急増とは言えません。」

毎年費用が増加しているとはいえ、AMEが社会保障費全体に占める割合は0.6%です。

 

 

8億ユーロ=108,967,600,000.00 円、約1010億円か。

千億超えてもたった0.6%なんだから別に~?っていう太っ腹ぶり。比率って関係ある?ないと思うけどな。日本の生活保護の不正受給額も200億弱あって、全体の1%もないけど、比率僅少だからいいってもんじゃない。たまにスゴイ額の不正受給がニュースになったと思ったらまあ外国人だったりするし。

 

このAMEの言う不法滞在者って、ビザの切り替えに失敗した人なんかを想定してるんだろうけど、じゃあなんでその不逞不法滞在を国外追放にしないの。不法か適法かのボーダーが実質こんなに曖昧なんだったら、ビザ取得に奔走するフツーの真面目な外国人がバカみたいじゃない??

かといって、予防接種でも受けさせないと病気が蔓延するかもしれないし、放置して重症化して高額な医療が必要になる前に、フツーに受診させようってことらしい。

フランス人は怒らないのかねえこれ。ドイツが儲かってる限りは文句ないのかね。