晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

「アンペイ・ジンサンを日本語のようにアベ・シンゾウと読むべきだ!」なんて言ってる中国人は一人もいない。

戦後教育の典型的な成果がここにも。

この御仁の書いてることを、中国人目線で焼き直して中国人向けに書くとこうなる。これがどれだけ頓珍漢な発想なのか、これ読んでもわからない日本人は、そもそもが日本語話者じゃないか日本人じゃないかのどっちかだ。

 

 

××号の特集記事で、総理大臣の安倍晋三氏の文字の上に「Abe Shinzo」、財務相麻生太郎氏にも「Aso Taro」とそれぞれとローマ字をふっていたのが目についた。日本の要人の名前については以前から日本国内では一体どんな発音がされているのか分からず、中国語の読み方が果たして日本人に通じているのか疑問だったので、初めて正式な日本式発音を目にした。

 

岸田文雄外相は日本国内では「Kishida Fumio」と言うが、中国では常に「アンティエン・ウェンション」と発音されている。そんな発音では岸田外相のことだとは日本人には理解されないのに、中国のマスコミではずっとそれで通してきた。いまだに日本の要人の呼び方は相変わらず中国でしか通じない中国語の発音がまかり通っている。

中国の新聞では安倍首相、麻生財務相と書くが、中国のテレビでは「アンペイ・ジンサン」、「マーション・タイラン」と中国語で発音しており、日本語の発音には一向に改められていない。同じ漢字を文字として用いている国同士なので、文字はそのまま通じるので、発音についてはどうでもいい、とされているのだろうか。

 

しかし、ハングル文字を用いている韓国についてはたとえば前の首相、李明博氏はイ・ミョンバク、北朝鮮金正日キム・ジョンイルといった具合いに文字も発音も韓国、北朝鮮内で行われているように表記、発音をしている。

英語圏内の要人についてはまず発音通りに表記しているので、一体だれのことを言っているのかわからないようなことはない。なのに、こと日本だけに対しては全く理解できないことが堂々と行われてきて、だれも改めようとはしないことは不思議なことである

 

逆に中国の政治家なり作家なりが日本国内で、日本語式の発音でやりとりされていて、それが中日の公式の場で日本要人の口から発音されたら、その中国人は必ずしもいい気持ちはしないことだろう。お互いのコミュニケーションを図るうえで不都合なことも起こりかねないことになる。

安倍晋三の読み方が「アベ・シンゾウ」であることを知っている中国人はそれほどいない。中国人で安倍首相と会って話をする人はまずいない。だからといって不都合なことはない、といってしまえばそれまでだが、国の在り方としておかしい、と思うべきだ。

 

日本と中国との長い交流のなかで生まれてきたやり方なのかもしれないが、これだけお互いの人々が直接話し合う機会が増えてきたいま、呼び方を双方が統一することがあってもいい、と思われる。
今後、中国のマスコミは日本人の名前の表記のあとにカッコして、日本式の呼び方のローマ字読みを表記し、発音もそれに統一することを進めることにしてほしいものだ。依然として打開の糸口の見えない中日国交回復にこんな些細なことでも打ち出せば、少しは前進するのではなかろうか。

※赤字部分のみ原文ママ:実際には中国メディアは中国語として普通にピンイン発音している

 

 

 

 

中国はねえ、安倍晋三もパククネも李承晩もそのまんまピンインで中国語読みしてますよ?ずっと中国人は中国語で呼んできて、日本人は日本語で読んできた。それを「日中国交回復のために日本はまず外国人名の読み方を慮る必要がある」とする着想こそが異常。

そもそも中国でフツーに中国語読みしてるハングルの氏名を、なぜか日本でだけパククネ言うのも、李承晩までイスンマン言う最近の日本の教科書も、オカシイと思わない日本人が大多数なのがオカシイ。

習近平がシージンピンなのかシーチンピンなのかいうどうでもいい論議が、もし国会で始まったんならそりゃそれで別の大問題なんだけど、この中国語読みっぽいカタカナのゴリオシ始めたのは教科書とマスコミだからね?李承晩をイスンマン言うならその前にフランシスコ=ザビエルその他を直せ。

 

でもマスコミもわかってるんだよねーきっと。フーチンタオだのフージンタオだの書いて日本人がそれを読んだところで、日本人のカタカナ発音は絶対に、絶対に、「習近平」や「胡錦濤」としては中国語話者に理解されない。でもいいのよ。それでいいの。日本人を茹でガエルにして食うためなら何でもする。ええ何でもしますとも。できることからコツコツと。

そのひとつがこの中国人と韓国人の人名の、現地語読みを浸透させること。

この人はいい感じで茹で上がってるからもうすぐ食われるってわけ。断末魔は「北京はペキンじゃないベイジンだ!BeiJingと書いてもBとJは濁音じゃないぞ無気音だ!日本人は無気音と有気音をマスターして習近平も正確に発音しろ!日本人は日本語を直せ!」で決まり。