晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

出会い

ゲーム中毒の治し方の一例。経過観察中。

彼は、とにかくゲームをやりたい。

 

 

ルール破ってゲーム禁止になったら、今度はケータイのYoutubeで実況動画三昧。その電話のルールも破る。守ってればいいものを、まあ破る。とにかく破る。ルールは破るためにある。だから更に遠ざかる。

取引材料ゼロという状況に音を上げる親。妥協して、これまで「勉強→ゲーム」だったのを、「ゲーム→勉強」にした。そしてその勉強中にすらソリティアなんかをやってみたり、お年玉不正申告して3DSなんかを買ってみたりとその暴挙の枚挙に暇がない。3DS発見した日も雷落として反省文書かせたら、反省どころかすべてがあたしへの恨み節。「動機:やることがないから。ゲームできないから。うんたらかんたら」ちょっと担任に相談してみたら「対応に緊急を要する印象を受けるので云々」と言われたが、あたしが話したのは3DSの件のみ。ああもうウチは終わってるんだなと絶望→発狂、そして覚醒。今までどんなに怒っても、宥めても賺しても、形を変えて何度でも繰り返す。蛙の面に小便な気分でいるようだがこっちは交感神経の限界だ。賭けるような心境で逆に張ってみた。「死ぬまでゲームだけやってろ」の一手。

 

 

1日目は、あたくしの発狂をよそにお言葉に甘えて10時間ぶっ通しMineCraft。とにかく腹が立っていて、それを見て不安になってる余裕はなかった。

 

2日以降も、毎朝たたき起こしてゲームゲーム連呼。学校なんか行かないでゲームやれやれ攻撃。

「自分のやりたいときにゲームができると思ってるみたいだけどそれは飛んだ勘違いです。中毒だからね?制御不能だからね?ゲームって電源入れるの自分だと思ってるでしょう?ゲームがヒトを使って自分の電源入れさせるのよそんなことも知らないの?」

「あんた全然わかってないわねーーー、ゲーマーは真夜中が本番なのよ。あたしのドラクエみたいに三日三晩完徹でイベントスキップしまくりで妙なエンディング叩きだしてこそのゲームなの。わかる??ダビスタも1000年超えて初めてダビスタやったって言えるのよだから今すぐ起きなさい!!朝寝るのが真実のゲーマーなの夜寝るなんてゲームに失礼だ完徹しろ

と寝たところを蹴り起こしベッドから引きずり出す。学校なんか行って何の為になる全部捨てろと騒いで70Lごみ袋3枚にテキスト制服など勉強関連のすべてを詰める(捨てるのはさすがに思いとどまった)。

 

 

ハイドライドからRPGをやってるあたしに言わせたら、ゲームは時間決めたって絶対に終わらせることなんかできない。2時間とか10時までとかぜーーーーーーったいに無理。不可能。だからあんたもやりなさい。わかるからその気持ち」

「いやMineCraftRPGじゃないよ。だからいつでも終わりにできる」

「ゲーマーのくせにつべこべ言うんじゃないっ!いつでも終わりにできるっていうのは、いつまで経っても終わりにできないってことなのよ!あんたそれわかってるでしょ?書いたでしょ??『ゲームできないから』って。この時間までPC好きに使っていいって言われても、そこで終わらせて勉強やるなんて不満だから3DS買ってきたんでしょ?矛盾したこと言ってる暇があったらゲームやりなさい今すぐ」

 

そのうち神妙に勉強しているところを発見し、迷わず乱入。「ゲームだゲーム!!勉強なんか何の利益になるんだかわからないものをやるんじゃない!!ゲームが人生だ人生はゲームだ!」と喚いてテキスト類をランドリーボックスに放り込む(ゴミ箱が満タンだった)。

 

「自分が間違ってました」と殊勝げに謝ってきたが当然和解などせず、「いやごめん間違ってたのはあたしです。あたしの思うあなたの幸せと、あなたの思うあなたの幸せは180度違うんだってことを直視しなかったあたしが悪い。本当にすみませんでした。お願いだからゲームやってください。もう二度とこんな目に遭いたくない」と机に貼りつけた3DSをバンバン叩きながら謝り倒す

 

とにかく毎朝毎晩「これ(3DS)だけは絶対に許さない」「これの恨みは深い」「こんな思いは金輪際したくない」「人に恨みを買ったらどうなるかぜひ教えてあげたい」「勉強なんかのせいであなたがゲームできなくなったらあたしが困る」「すみません夜ですねゲームですよね」などと喚いて常にストーキング

 

夕食後すぐ自室にひっこんだところを尾行して「さーーーー今日も元気にゲームやろうかーーーー」とPC開こうとすると「わかったわかった部屋から出るよ!!」と言ってリビングでラノベ観賞。部屋に入るとPCつけられると学習した。

 

勉強する日とゲームする日、と分けて考えているらしいとわかり、「船出すだけで給料が湧くと思ったら大間違いだ釣果の見込みがないなら丘で寝てろ」と言って勉強しそうになったらすぐPCを準備。そして彼は「MineCraftの画面を前に数学の問題を解く」という想像を絶する苦行に身を投じた。

 

そして6日目の昨日、あたしにログインさせまいとヤツはとうとうPCを隠した。

もし自分からMineCraftやりたいと思ったら、隠したPC出してあたしにログインを要求しなければならず、つまりその「ゲームやりたいです」は事実上の敗北宣言だ。この狂騒作戦には一定の効果があったと思いたい。感動したのでここに記録しておく。

 

本人に確認してないから何とも言えないけど、多分、あたしが「親としてこれ以上怒りたくないから」ではなく、「ヒトとしてこれ以上傷つきたくないから」と100万回叫んだのが一番届いたんじゃないか。でもこれでまたやられたら後がないなーーー。同じ手は二度は張れない。ていうか神経がもうムリだ。冗談抜きで血管切れる。オダブツ。