晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

砂糖添加で硝酸塩ゼロが可能かどうかは、水槽による。

 

と、

の第一部から第三部を何十回か読んで、砂糖もみりんもウチの底面スカスカ水槽には大バクチだとわかった。

 

砂糖添加で硝酸塩の還元:

http://aquaristics.fc2web.com/sato/

↑に出てくる、還元に成功している水槽は、脱窒菌が既に繁殖しているかまたはこれから繁殖できる環境があり、且つそこにいるバクテリアに見合う量の炭素源を供給することに「たまたま」成功した水槽だ、と思う。飼育水nリットルあたりnグラム、というような定量化は不可能。

 

ドクターバイオについて:

バクテリアのためのエサが配合されており、効率的に汚染物質である硝酸を窒素ガスに変えて気中に放出させます。
硝酸を窒素ガスに変える働きをするバクテリアは従来、酸素が溶け込んだ環境下では繁殖できませんでした。しかし、本製品は本製品は酸素が溶け込んだ環境下でも繁殖を可能にしています。

これの中身は、バイコム78とバイコム21に炭素源を足したものと理解した。

バクテリアの餌」イコール炭素源だから、つまりは砂糖みたいなもの。レビューにちらほら「白濁した」とあるのは、砂糖添加のケーススタディに出てくる水槽とまったく同じ理屈の現象だと思う。

「好気下の繁殖を可能にする」とあるのは、即「脱窒菌に硝酸塩を還元させる」ことを意味してはいない。単に、どこかにシュードモナス属等を繁殖させた奥を嫌気下にしてそこで脱窒菌を繁殖させる、とごく普通の展開を期待しているように読める。

 

Tetraのナイトレイトマイナス:

●本品は脱窒素細菌を繁殖させる微粒子からなる液体で、硝酸塩を分解します。

あくまでも「繁殖させる」微粒子なだけで、細菌本体があるとは書かれていないし、それが嫌気性なのか好気性なのかはもちろん書いてない。だから単なる炭素源。バイコム21の方がまだまし。

 

納豆、ヨーグルト、イースト菌、枯れ葉の投入:

思い余ってウチにも入れようかと調べまくった。

バチルス属の、繁殖の速いこれらの菌にフンや食べ残しなどの栄養を先に消費させる。酸欠注意。

納豆菌は繁殖がとびっきり速いし強いし、乳酸はpH変えそうだし、イースト菌なんて40℃ぐらいにしたらものすっごいスピードで二酸化炭素出すし、やめた(すっごくやってみたかったけど。既に亜硝酸がゼロだから、入れる必要はなさそう。

C6H12O6 + 6 O2 + 38 ADP + 38 phosphate → 6 CO2 + 6 H2O + 38 ATP

でもサンゴだったかイソギンチャクだったかの無脊椎に、イースト菌を餌として与えてる人もいるんだよね。サンゴからぶくぶくゲップが出るんじゃないかなー。

 

飼育水の白濁:

水槽内のバクテリアや菌類の量的な差による。人間多すぎてゴミ溜まる、みたいな。繁殖スピードが違うのが原因(処理スピードも違うかもしれない。

うちのハゼ水槽、白濁もしたかもしれないけど恐らくそれは一晩程度のことで、そのあと線虫やミジンコが湧きまくったのは、ドクターバイオとナイトレイトマイナスの炭素源が原因で恐らく間違いない。

うちだって脱窒菌がそこそこ繁殖する可能性がなくはないけど(ライブロックの孔とか)、まあ絶対量的に炭素源を持て余してしまった結果、ということで。

 

結論:

脱窒菌にもりもり硝酸塩を還元させたい場合は嫌気エリアを(上部濾過槽ではなく)水槽内に作り、時々コロニーの発生を確認いたしましょう。

コロニーができなければ淀みの作り方を変えて、それでもできなければ諦める。めでたく確認できたらまずこのエリア内の硝酸塩から調べて、そこがゼロなら稼働しているものとみなして炭素源投入で。

 

 

これらの持論が正解かどうかはさておき、すっきり結論が出たのはよかった。

でも、こういうのぜんぶ散財する前に調べて把握したらいいのに、なぜ後手後手に回ってしまうのでしょう(TДT)