「そうよ!あたしの莫大な財産を狙うハッカーがいるかもしれないから!」ではなくて、委員長の仕業に不安になったから。
彼は、没収されたケータイのバッテリをモックとすり替えたり、半隠居中の005SHに指パターンを入力するあたしの指を読み取ってロック解除したりと非常にずる賢いのであるが、(そのたびにIKEAのステンレスおたまでぶん殴られているにも関わらず)自らの強い欲望を前にするとそうした履歴を全て忘れて有視界飛行不能に陥る大馬鹿者でもある。
ダウンタウンの笑ってはいけないを見て爆笑しながら平和に年を越すはずの今日、22時46分。「ぽん」という音とともにAmazonから購入レシートメールが来た。「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」という漫画。
どうも0円だからバレまいと思ったらしいが、0でも円は円だ。レシートは来る。そこですかさず「漫画は入れない約束です。寄越しなさい」と言ったら頑なに拒み、なぜかそのうち怒りだした。
果たしてあたしはIKEAのステンレスおたまを掴んで、「あのさー何か勘違いしてるみたいだけど、約束破られて怒ってんのあたしなんだけど??窓から投げていいんだけど??」とヘドバン全開で恫喝したところ、観念した様子でKindleを持ってきた。見ると、サンプルでダウンロードしたエロ漫画が何冊かある。ふーむこれを見られたくなかったんだな。
さあ年末大掃除よ~ヽ(゚∀゚)ノ
さて、Kindleで購入した本を自分のアカウントから削除するには、Kindle端末やアプリではなくてPCでAmazonに入る必要があるらしかった。そこで隅なく漫画を削除して、端末からもキレイに削除して、そしてようやく、気づいた。
委員長のPaperWhiteには「インターネット」「Kindleストア」「クラウド」それぞれにパスワードロックをかけられる。クラウド以外もちろんロックしといたはずなのに、なんであのバカ買い物できたんだ・・・?
あんのじょ全部解除になってる。くうううううううううう!!エロ漫画も大概だがこっちの方が犯罪に近い。大問題だ。しかもこれGoogleアカウントと同じにしてたから、これを知られているとなるとあたしのインテリジェンス系のすべてがジェパダイズされているということを意味する!えらいこっちゃ!!
というわけでGoogleアカウントのパスワードを変え、2段階認証にした。ついでに電話を登録するときSMSでコード送信を選択したら、ちょっと大変だった。
あたくしは、ケータイwifi縛り教の信者であり4G通信というものを一切しないから、「@softbank.ne.jpをサーバーから引いてくるときはイチイチそのデータ通信をONに切り替える必要があり、且つ、一切合財のメールを弾いているのをMySoftbankで解除してまた戻すという手間も必要」※だからであるー('A`)
それがめんどくさい人用にちゃんと電話ログイン用アプリというものがあることに気付いたのは、無事設定が終わったあとだった。ワンタイムパスワードを発行し続けてくれる素晴らしいアプリ。
ついでに、「メインの方法が利用できない場合のバックアップ オプション」に半隠居005SHを登録しようと決めたのはいいが、また※をやるのは勘弁だわということで、SMSではなく「音声通話」での登録を選んでみた。
音声通話って何かしら?留守電に入るのかしら?
と小首を傾げたその直後、本当に電話が鳴った!
電話が鳴ったらそのあと死ぬみたいなホラー映画を思い出してびびるあたくし('A`)
恐る恐るその「通知不可能」のコールを取ると、それは日本語で6桁の数字を教えてくれるものだった!
いやまったくどういう仕組みなのこれ??すごくない??通話料とかいいのこれ?
バカ委員長のおかげでまたひとつGoogle様に魂を持っていかれた大晦日でありました。
ステンレスおたま近影。
来年もお世話になりたくないがなるでしょう。委員長には、次に何かパスワード破るようなことがあればそれは3度目だから、その時こそ何が起きるか楽しみにしておくこったと宣告した。