晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

こういうの心理学用語にありそうなんだけど、何て言うんだろ。

http://www.j-cast.com/2012/06/08135056.html?p=all

   しかし、東尾さんがブログで公表したという事実に異を唱えた人物が現れた。松野明美さんが「女性セブン」の取材に「公表するようなものではないと、私は思いました」とこたえたのだ。松野さんの二男はダウン症。メディアでの「明るく元気」なイメージを守ろうとするあまり、当初はその事実を隠そうとしていたという。「発育が遅い」といらだつこともしばしばだったと、自身のウェブサイトで認めている。それでも徐々に成長する二男を見るうちに考えを改め、今は同じ境遇の人を励まそうと積極的に二男の話を表に出している。

   では、東尾さんの行動の何が不満だったのか。松野さんは「いろんな意見があると思う」と前置きしたうえで、生まれる前にダウン症の「可能性がある」とわざわざ言うことではない、という主張のようだ。自身がダウン症の子を育てているだけに、「怒りがこみあげてきました」と少々手厳しい。

   インターネット上では、松野さんに賛同する意見も見られた。実際に生まれたらダウン症でなかった場合、東尾さんには「よかったですね」との祝福が寄せられるだろう、そうなれば結果的にダウン症の人やその親を傷つけることになりはしないか、との指摘だ。そのうえで、「82分の1の確率」をあえて明らかにする意図が分からないという。

羊水検査の実施に賛否分かれる

   松野さんの場合、二男がダウン症だと知ったのは生後10日目で、羊水検査は受けていない。個人的にはこういった出生前診断は「余計なお節介」と考え、その理由を「生まれる際に障害の有無にこだわってほしくない」と説明する。妊娠中に「こうなるかもしれない」と仮定の話をしても仕方がない、「あるがまま」を受け止め、生まれてきたわが子に精いっぱいの愛情を注げばよいというのが松野さんの主張とも考えられる。

 

 

 

ええ?こだわるとこでしょそれ。大いにこだわろうよ。健康障害にこだわらないなら誰も定期健診とかやんないって。

本人は選べないからね。障害児になるかどうかは選べないし、産まれることをやめるかどうかも選べない。あたしが障害児だったら、まあありえない設定だけど、いやーやっぱやめとくわ今回は!!って羊膜の内側から絶叫すると思うよ。普通の染色体セットになったらまた来る!って。

こういうこと言うと、本人が生まれてから最高の福祉を提供するのが親の義務云々とかいう議論になるんだろうね。でも本人には想像できないからね。自分が2本1セットだったらどんな人生だったか、なんて。福祉だって誰が思う誰にとっての最善かなんて判断つかない。

 

理子が「ダウン症の可能性」を発表したあと結局健康な子が産まれたら、それを祝福する人々がダウン症とその親を傷つけることになっちゃうわけ?

ガンかもしれない・・・とあたしがここに独白したとして、数日後に「検査結果はシロでした!」と無事を喜ぶ報告を書いたら、ガンに苦しむ何百万人とその家族を傷つける?豪華客船が沈没して死者と生還者と行方不明者が錯綜する中「うちの家族は無事でした!」と発表すれば、その他の人々と家族を傷つける?

いや傷つけるんだろうね実際。こっちがこんなに苦しんでるのに、そっちは無事で喜んでるなんて許せない。そういう心理。

うちの子が不合格だったのに、お隣の子が合格して喜んでるなんて無神経で許せない。うちにはダウン症の子が産まれて苦しんだのに、ちょっと高い検査ができたおかげでそれを簡単安全に回避できる母親がいるなんて信じられない。苦しみなさいよあたしみたいに!こっち側にいらっしゃいよ。おー怖。

 

 

でもさー松野明美ってマラソンやってたのが売りなわけでしょ。

この人、自分が1番だったせいで2番以下に甘んじた大多数の人々の涙を考えたことあるのかしら?「いちばんじゃなくていいんだね」って、それに気づくまで自分が散々人を傷つけまくったことを突然ぜんぶ忘れて、今自分が傷つくことにはたいそう敏感なんですね。いやあたしもぜひそうありたいと思うわすっごく長生きしそうだからね。

 

 

ところで彼女どうして「障がい」って書くの?障も害も同義だと思ってたんだけど、違うの?