晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

2)怒る技術

余りにも腹が立って、ザメの顔にビールぶっかけて帰ろうとしたんだよね。でも幹事の顔をつぶしたくないし、他の友人に嫌われたくないし、で思いとどまった。
で悪い癖というか、その侮辱っていうのは質問形式だったからツイツイ答えちゃった。大真面目に答えながら、頭の中じゃ「あなたの許可なくお受験したり合格しちゃったりして、ゴメンナサイね!」そう言ってやればザメも気が済むんじゃないだろうかなんて考えながら。
でもよくよく考えてみたら実に惜しいことをしたと思う。もったいなかった。そこにはたくさんの友人がいあわせたんだから、その場で、今のは侮辱だから聞き流さない、今すぐ謝罪しろと言うべきだった。後からキャンペーン張ったりするより、断固とした態度で糾弾するいい機会だったのに。
「たとえ怒ったとしてもその程度で断絶宣言するなんてオトナゲナイ」なんて奇麗事をまぶしてごまかすべきじゃなかった。怒りっぽいつもりでいたけど、生身の他人相手に怒る作業なんて滅多にしたこともなければ、怒る技術もまったく身につけてなかった。結果後手後手に回ったことは、大いに反省するべきだと思う。