晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

王道のレシピは多少わかってて、義母も講釈はできるの。

でも毎回それ聞いてるとね、「わかってるんなら、どうしてそうしないのさ!?」って言いたくなっちゃうわけですよ。
例えばカレーならカレーのモトだけでカレー作っておいて、それを供しながら「本当は隠し味にアレとかコレとかを入れるとオイシイんだけど」とか言うような感じですね。「オイシイのよ」というその味にする意思がなくて、実際その味には仕上げていないのに。

「アレを入れたら」「コレをこうしたら」って言い訳ばっかり。しかも本人に言い訳してる自覚ゼロ。「私ってやればできるんだけど、やらないだけなの」としか聞こえない。それってつまり、「らしく」仕上げる気が初めからないか、もしくは実力がないか、もしくは予算がないか、のいずれかでございましょう。



「クチでやるやる言って結局やんないなら、最初からできませんと言ええぇ!!!」
これは、公文をさくっと終わらせない委員長を怒鳴るときの、あたくしの決まり文句でございます。

「やればデキル」
これは、あたくしが最も軽蔑し苦手とするセリフのひとつでございます。
やれば、デキル。やらなきゃ、デキナイ。やってない以上、デキタことにはなりません。やったからデキタ、やってみたらデキタ、は賞賛しますが、やってもいなけりゃデキタこともない人間が、いかにも手法を知った風に「やればデキル」と言うのを聞くと虫唾が走ります。


あたしは今日までのところ、彼女のその「私ってやればデキルのよ!ほらデキタでしょう!!」な料理にお目にかかったことがない。料理の内容もそうだけど、テーブルウェアもそう。和洋入り乱れまくり。5点セットでもない。普段使いのバラバラなお皿。とにかくすべてが「やればデキル」な世界。