晴釣雨読

As the train goes through the mountain path, leaning on the lightcyan window, only I would think about my fun.

出会い

2006-09-28から1日間の記事一覧

本を読むときは注意しよう。

何か大切なことを「当たり前だから」として説明を省いてはいないか。愛を語る歌を聞くときには注意しよう。ベストセラーの平積みを買うことはとっくの昔にやめた。大衆に迎合される本なんかあたしにはとんと面白くない。手塚治虫の火の鳥の方が数万倍役に立…

十代のころ

私の弟は大層苦しんだ。無理もない。母親と、母親のコピーみたいなあたしがいるんだから。まだ若くて経験値的に彼は相当苦労したけど、今私はまだ彼には殺されていないと信じたい。 でも随分と前から、いつのまにか、弟のことは大切な友人になった。義妹もそ…

やっぱりあたしを変えたのは、

あたしを育てたあの母親だ。あたしはああはなるまい、あたしはああはなりたくない、あれは間違ってる、あたしは軽蔑する、あれはあたしの母親ではない。

いつだっただろう、あれは。

あたしもぐいぐい飲んでたから、大学出たくらいか。 そんなお年頃になってもまだ、母親は、母親として躾だのキョウイクだのの延長線上に自分の喜怒哀楽を綺麗にかぶせて、その醜態に気付いていなかった。今も気付いていない。自分の癇癪はどうしようもない。…

私がまた折れて

「別に悪気があったわけじゃないから。ギャグな思い出だと思って言っただけだからさ。このへんで勘弁してよ」 と言ったら、彼女はそれまで畳み終えた洗濯物を1枚ずつ全部投げた。私に向かって投げた。何かを叫びながら。

あるとき家族で飲みながら、昔話をしていた。

「そういえばお母さん、日本酒飲んでてさ、酔っ払ってきて、日本酒をご飯にかけちゃって、お茶漬けみたいにして流し込んでたよね。日本酒の原料はコメだからいいんだ、とか言ってさ」 と笑いながら話すと、意外なことに彼女は激昂した。 いきなり洗濯物を畳…

という経緯があり、私は母を殺したわけです。

しかし彼女にインストールされたギトギトの世間語を排除するのに、相当の時間がかかった。いやまだかかる。まだしぶとくあたしの脳髄に根を這っている。

「母親としてのあたしを、ありのままに受け入れなさい」

そういう意味だ。殴ってごめんね、蹴ってごめんね、毎日毎日殴ったり蹴ったりしてあなたを傷つけてごめんなさいね。でもあたし変われないの。あなたを傷つけ続けていく自分を変えられなくてごめんなさいね」

「ごめんね。本当にごめんね、お母さん変われなくて」

絶望した。期待していないものに絶望するなんて、なかなかないことだと思う。でもあたしは絶望した。

そして彼女は、絶対に謝らない。

猫なで声を出して、今日の夕食は何がいいかしら、と言ってきた。いつもそうだ。怒鳴るだけ怒鳴って、謝らず、自分の機嫌が直ったことだけを演出する。 「お刺身で結構です」 そして数日後私が帰宅するとき、クルマに乗り込んだ私と子供に向かって手を振りな…

起きたら午後3時だった。

子供は母に拉致られてどこかに行っているようだった。あたしはその時、カインを読んでいる真っ最中で、「ああ精神的に親を殺せというのは、こういうことなんだ」と解釈した。躾と機嫌をまったく均一に混同してあたしを怒鳴りつづけてきた母親。もういらない…

であたしは、子供の朝食なんか1回抜いたぐらいじゃ死なないぜ

と投げやりに考え、レキソたん5ミリもう一粒と、ロヒプノール2ミリを飲んだ。朝の6時半にだ。

大人になってからもこういうことは何度も何度もあった。

今までは無視してきたが、これは怒る場面かもしれない。いやあたしは今、怒らなければならない。言葉にして、相手に、自分が怒っているということを伝えなければならない。 また踵を返して 「あなたねえ!!!言いたいことがあるんだったらあたしの目の前で…

すると、非常に驚いたことに((怒りに任せて怒鳴ることは今まで当然のことのようにあったが、朝の第一声が怒声だった記憶はなかった。))彼女は私に怒鳴った。

「あんたねえ!自分の子供の面倒ぐらい自分で見なさいよ!あたしは疲れてんだから。あんたが朝起きてこないせいであの子だけ降りてきて、あたしがいつも面倒見てあげてんだから!!」 ああまただ。いつもこうだ。この人はいつもそうなんだ。こうやって怒鳴る…

家に子連れで泊まったときのことだ。 朝6時に彼女がキッチンに下りてきたことが音でわかり、私も降りていった。 「ねえお母さんお願いがあるんだけど。あたし今これから寝たいんだけどさ、うちの子の朝食たべさせてやってくれない?あの子も夜2時間くらい…

結局、あたしの母親のような善人面した主婦も、改造車でウルサク走り回る暴走集団も、何ひとつ考えちゃいないという点ではぴったり一致する。

同類だ。救いようのない同類だ。

世の中は奇麗事で成り立っていて、

理不尽な攻撃に満ちていて苦悩そのものである。そう考えれば何に対しても誰に対峙しても期待することをしない(ようになる)、と言う。

神経内科的にはどうかと言うと、

強迫観念の粘着質な性格では、余り物事を深く考えていかない方が無難だ。はまったその対象によっては、アリ地獄に落ちる。中島義道を読んでいるのに、夜子供に「世界にひとつだけの花」を歌って聞かせていると、喩えようのない矛盾を感じる。 綺麗な花の話を…

中島義道絶賛愛読中

読んでいくと、時折あたしが今までに考えたことがあることを、彼も言及していたりはする。ただ読書半径も頭の出来も違うから、書いてあることを理解はしても、当然自分のケースにそのまま応用できるかどうかは私自身にかかっているわけだ。

大臣に尋ねた。

「あたし変わったんだよねえ?」 「そうだね」 「どうして変わったんだろう」 「子供を友達と同じに扱うことにしたからなんでしょ」 「・・・いや、そうじゃなくて。それ以外のことも変わったんだよ」 「何が」 「色々。全部。家事は多少丁寧になったけど相…